俺の好きにさせてください、お嬢様。




そんな瓶の蓋が開けれなかったからイタリアに行くって、ハヤセのメンタルどーなってるの!!

それならどうすればいいか分かるでしょう?と、ハヤセは言葉にもせず伝えてくる。


んーーっ、もうっ!!



「んっ…、」



本当に目開けてる…。

まっすぐで綺麗で、そこまで濃すぎない整った顔立ちが見つめてくる。



「っ、」


「…逸らすなよ、」


「んんっ、」



逃げようと目線を外してみれば無理やりにでも合わせてくる。

角度を変えて重ねられて、微かに開いた隙間を割って入ってくる舌。


すっごい甘い顔してるもんハヤセ…。

そんな目をしていつもわたしとキスしてたの……?



「はっ、んっ、……ハヤセっ…、もうだめ…っ」


「駄目…?なにが駄目なのですか?」


「なんかね…身体が熱くて、変になっちゃいそうなの……っ」


「───…だったら変になってしまえばいい。俺は早くその姿が見たいのです」


「んん…っ、ぁ…っ、」



当分の間はパンにジャムを塗るのはやめよう。

ハヤセの前でジャムを連想させるものは見せないようにしよう。


そう心に誓ったエマでした。



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