俺の好きにさせてください、お嬢様。
カシャッと、無事に思い出が増えた。
あとは理沙と碇の写真も撮ってあげて、ハヤセと碇の写真も。
そんなふうにしていたら天気が悪いことだって気にもならない。
お姉ちゃんにも写真いっぱい送らなきゃ!
「うわぁっ!!ホテル大きいっ!!」
「台湾で一番の高級ホテルだそうです」
「スタ女ってやっぱりすごいねっ!」
だってライトアップだってキラキラしてるもん!
入り口の前には何台ものリムジンが止まってるし、大きな滝がザーーッと流れてるし、そんな門構えだけで立派すぎた。
「「「ようこそお越し下さいました」」」
そしてホテルマンさんはズラッと並んで出迎えてくれる。
さすが台湾。
親日国だからか、日本語が堪能だった。
「ここがお部屋っ!?すごーいっ!!」
「破壊神!はしゃぎすぎてベッドとか壊さないでよね!」
「うんっ!ねぇ見て!ジャグジー付きのお風呂があるよ!!」
「当たり前でしょ?スイートルームなんだから」
広すぎるスイートルームは、クラスメイトが3人ずつ止まることになっていて。
悲しいことに理沙とは離れてしまったけど、食事や温泉では一緒に楽しめるだろうから。