【BL】猫系先輩と犬系後輩



「先輩……すみませんでした。母さんが失礼なこと」

「いや、オメガだし当たり前の反応だろ」




オメガで差別なんてずっとされてた

だから今更というか



それでも永和は凄い気にしてるようで



「母さんとは後に縁切ってでも先輩と一緒になりますから。そこは安心して下さい」

ここまで言い切ってしまった






俺は正直永和の人生を変えるくらいなら別れるつもりだ

だから場違いな俺はいつか永和から離れる




結婚を前提にって永和の母親には言ったけど

俺は結婚するつもりも番になるつもりもない







「とりあえずきちんと謝罪はしなきゃなぁ…」

「改めて俺1人で来るから皐月にぃは…」

「だから言ってんだろ。俺はお前の保護者」





乱暴に俺の頭を撫でる皐月にぃの手はいつも暖かい








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