【BL】猫系先輩と犬系後輩
時間も迫って来ているので
とりあえず体育館へと向かった
取り残された場所が体育館のそばで良かった
「あれ?新入生?新入生の入場はまだだけど」
「あの新入生代表スピーチの原稿を受け取りに」
「あぁ、君が噂の。これだよ」
生徒会と書かれた腕章を着けた人に原稿を渡され
軽く段取りの説明を受け
その後無事に入学式を終えた
「結局敷島先輩とは仲良くなれなかったのか」
「なれなかったどころか嫌われた……」
「けど、やっぱりあの人お前の運命の番だったんだな」
「近くで見るとすぐにわかった。この人か運命の番だって」
「まぁ、永和が一目惚れなんて有り得ねぇとは思ったけどそれなら納得するわ」
はぁああああああああああとデカいため息をつき
今日は入学式だけだから教室の窓から外を見下ろすと
帰路に着く生徒達が目に入る