【BL】猫系先輩と犬系後輩
「大丈夫か?」
「ごめんね。アルファの君に迷惑かけたね」
「アルファとか関係ねぇだろ」
「僕、行くね」
そう言って無理して笑っていた同級生は
1ヶ月後に学校の屋上から飛び降りた
そういうことがあったから高校では地元から離れて
知り合いは郁也だけの所にした
もちろんアルファとは公表していない
知っているのは
郁也と春先輩と国光先輩だけ
「だから、そいつへの罪滅ぼしじゃないですけど……ちょっと先輩に重ねてたから
守りたかっただけなのかもしれないです……」
「そうか」
国光先輩はゆっくり右手を俺の頭に乗せて
「理由はなんであれ春を守ってくれた
それだけでいいんだよ。ありがとうな」
撫でてくれた
くそ……ちょっと泣きそう……