【BL】猫系先輩と犬系後輩
「永和、お前彼女とか好きなやつとかいねぇの?」
「いるよ」
「だったらこの話断れ」
「嫌だ」
「その子のこと大事にしてやれよ」
「大事だからだよ」
先輩のこと大事だから
守りたいから
「………どんな子?」
「何が?」
「お前の好きなやつ?彼女?」
「好きな人ね。3年の先輩で俺の一目惚れ」
「マジ?じゃあその子って」
「俺の運命の人だよ」
兄貴は少しだけ困ったように笑った
「お前には幸せになって欲しいよ」
「大丈夫。俺に考えがあるんだ。ただ……」
「ただ?」
「兄貴には……会社には迷惑かけるかも」
今度は心の底から
「あははっいいよ。いいよ。俺にも作戦教えろよ。手伝ってやる」
笑ってくれた
母親とはあまり上手く付き合えて居ないが
兄貴とは割と仲良いとは思う