【BL】猫系先輩と犬系後輩
それから時間というものはあっという間で
「本日はお越し頂きありがとうございます。こちら次男の永和と申します」
「こちらこそ、今回の話を承諾して頂きありがとうございます」
見合い当日
お互いの親が挨拶する中
俺は口を開かず相手の女もだまったまま
食事が始まっても相変わらず話をしているのは親
「永和、少しお嬢さんと歩いていらっしゃい」
「はい」
痺れを切らし俺と相手の女は食事会場から追い出された
「………あの」
「何ですか?」
「貴女に失礼だとは思いますけど黙ってこのまま縁談進めるのも違うので先に言います」
女はじっと俺を見つめる
「俺、好きな人が居ます。その人を守る為にこの縁談受けるだけであって
貴女を好きになることは無いです」
女は何も言わない