【BL】猫系先輩と犬系後輩
「まぁ、冗談は置いといて。真面目な話永和は彼女居るくせに春に近付いて来たってことか」
そんな感じはしなかった
本当に初めから彼女が居る上で俺に運命だの言い寄って来たのか
「郁也捕まえよう」
本人だと話してくれないかもしれねぇ
郁也なら
そう思い郁也を呼び出した
「えー……何?俺殺されるんすか?」
「いいから黙って座れ」
時雨は何故か喧嘩腰
「永和について聞きたいんだ」
「……何ですか?」
「あいつに彼女居るって本当?」
郁也は少しだけ考えて
「………ちょっと違います」
否定した
「どういうことだよ」
「………彼女じゃなくて婚約者なんです」
は?
なんだよそれ
「彼女よりきついじゃねぇか」
やっぱり俺と永和が運命の番だなんて
有り得ないんだ