そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
しばし後。
満足気に唇を離すと、私の取り皿にエビ天を載せてくれた頼綱が、ニヤリとしながら「今日のキスはほろ苦かったね」と言って。
私はひとまずエビ天が無事なことにホッとしながらも、頼綱を睨みつける。
〝フキノトウを食べたんだから仕方ないじゃない!〟
「フキノトウみたいに苦い女の子」だなんて、可愛げがなくて何か嫌だ!
どうせなら、「花々里はマシュマロみたいに甘くてふわふわだね」とか「いちごみたいに甘酸っぱくてフレッシュだね」とか言われたいじゃない!
即座に苦さの理由をフキノトウが悪いのだと力説しようとして、だったらどの天ぷらだったら?って考えてしまってから……突っ込むべきはそこじゃないとハッとした。
「なっ、な、な、何で……キス!!」
エビ天をしっかりきっちり自分の方に引き寄せて安全を確保してから。
頼綱をキッ!と睨んで抗議したら、「ん? さっき言わなかったかな? 俺は好きなものから食べる主義だよ?って」とか。
わ、私、食べ物じゃないっ!
満足気に唇を離すと、私の取り皿にエビ天を載せてくれた頼綱が、ニヤリとしながら「今日のキスはほろ苦かったね」と言って。
私はひとまずエビ天が無事なことにホッとしながらも、頼綱を睨みつける。
〝フキノトウを食べたんだから仕方ないじゃない!〟
「フキノトウみたいに苦い女の子」だなんて、可愛げがなくて何か嫌だ!
どうせなら、「花々里はマシュマロみたいに甘くてふわふわだね」とか「いちごみたいに甘酸っぱくてフレッシュだね」とか言われたいじゃない!
即座に苦さの理由をフキノトウが悪いのだと力説しようとして、だったらどの天ぷらだったら?って考えてしまってから……突っ込むべきはそこじゃないとハッとした。
「なっ、な、な、何で……キス!!」
エビ天をしっかりきっちり自分の方に引き寄せて安全を確保してから。
頼綱をキッ!と睨んで抗議したら、「ん? さっき言わなかったかな? 俺は好きなものから食べる主義だよ?って」とか。
わ、私、食べ物じゃないっ!