そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
ダッシュボードの上にシュークリームの入った紙袋が載せられるのを、私は呆然と見つめた。
――私のシュークリーム……!
この期に及んでそんなことを思ってしまってから、自分の上にフッと影が差したことで、それどころじゃないのだとハッとする。
頼綱が助手席に座る私の上に半ば覆い被さるように身を乗り出してきて、私はシートと頼綱の腕とに閉じ込められて。
「あ、あのっ、よりつ……」
な、まで言えないヒンヤリとした空気が、私の喉をひりつかせた。
「ねぇ、花々里。僕にも分かるように説明してもらえる?」
口調はとっても穏やかだけど、僕になってます、頼綱さんっ!
ひぇーっ!
――私のシュークリーム……!
この期に及んでそんなことを思ってしまってから、自分の上にフッと影が差したことで、それどころじゃないのだとハッとする。
頼綱が助手席に座る私の上に半ば覆い被さるように身を乗り出してきて、私はシートと頼綱の腕とに閉じ込められて。
「あ、あのっ、よりつ……」
な、まで言えないヒンヤリとした空気が、私の喉をひりつかせた。
「ねぇ、花々里。僕にも分かるように説明してもらえる?」
口調はとっても穏やかだけど、僕になってます、頼綱さんっ!
ひぇーっ!