そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
花々里がフルフルと首を横に振りながら、昼食は先に済ませたと言った時、俺は心底ホッとしたんだ。
なのに当の花々里は何故かそのことをすごく申し訳なく思っているようで。
別に気にする必要なんてないと言おうとしたら、「マテができませんでした」とか続けてくるから、思わずどこの忠犬だ!と笑いそうになった。
そうして同時に、花々里のことが心底可愛くてたまらないと思ったんだ。
あの食いしん坊の花々里が、俺相手にそんなことを思うようになってくれたとか。
――ねえ、花々里。少しは脈があると思っても構わないのかな?
この調子で、とびきり花々里を甘やかして、もっともっと俺になついてもらわねばね、と思ったんだが……そのあと連れて行った食堂で、何故か花々里は紅茶しか頼んでくれなくて。
先に昼飯を食べてしまったことをそんなに気にしているんだろうか?と本気で心配した俺だったけど、まさか鳥飼に餌付けされていたからだとか、誰が想像出来ただろう?
全く鳥飼という男は、やっぱり油断ならないね。
アイツ、見た目はチャラチャラしている軟派な男に見えるけれど、その実、中身は結構男気があって、オマケに面倒見がいいときている。
2つ年の離れた妹がいるからだと本人は言うが、だとしたら長男気質というやつは、案外厄介なものだと思わざるを得ない。
ひとりっ子の俺なんかよりよっぽど気がきくってところが、本当にいただけないじゃないか。
なのに当の花々里は何故かそのことをすごく申し訳なく思っているようで。
別に気にする必要なんてないと言おうとしたら、「マテができませんでした」とか続けてくるから、思わずどこの忠犬だ!と笑いそうになった。
そうして同時に、花々里のことが心底可愛くてたまらないと思ったんだ。
あの食いしん坊の花々里が、俺相手にそんなことを思うようになってくれたとか。
――ねえ、花々里。少しは脈があると思っても構わないのかな?
この調子で、とびきり花々里を甘やかして、もっともっと俺になついてもらわねばね、と思ったんだが……そのあと連れて行った食堂で、何故か花々里は紅茶しか頼んでくれなくて。
先に昼飯を食べてしまったことをそんなに気にしているんだろうか?と本気で心配した俺だったけど、まさか鳥飼に餌付けされていたからだとか、誰が想像出来ただろう?
全く鳥飼という男は、やっぱり油断ならないね。
アイツ、見た目はチャラチャラしている軟派な男に見えるけれど、その実、中身は結構男気があって、オマケに面倒見がいいときている。
2つ年の離れた妹がいるからだと本人は言うが、だとしたら長男気質というやつは、案外厄介なものだと思わざるを得ない。
ひとりっ子の俺なんかよりよっぽど気がきくってところが、本当にいただけないじゃないか。