そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
***
「花々里、お願いがあるんだ」
まだ心臓がバクバク言って落ち着かない私に、頼綱が強請るみたいに声のトーンをやわらげてくる。
彼の方を見られないまま、「おね、がい……?」とつぶやいたら、私の上から頼綱の身体が遠ざかって。
そのままは恥ずかしいとあんなに思っていたくせに、いざ頼綱の温もりが離れたと感じたら途端に後追いしたい衝動に駆られてしまう。
無意識に頼綱を見つめた私に、「シートに後ろ向きに膝立ちしてもらえるかな?」とか。
ん?
これ、今日午前中に鳥飼さんからも後部シートで言われたやつ?
ワンコの性というべきか。
乞われるまま頼綱の指示に大人しく従いながら、彼が鰻屋さんでもしきりに私の足を気にしていたことを思い出す。
「く、靴擦れなら絆創膏貼ってあるし大丈夫だよ?」
鰻屋さんで中途半端にしか言えなかった言葉を全て吐き出したら、聞いているのかいないのか。
無言のままに履いていたパンプスをそっと脱がされて。
踵に頼綱の指先が触れたのが分かった。
鳥飼さんにそうされた時にはこんなに変な気持ちにはならなかったのに、触れているのが頼綱だと意識した途端、下腹部がキュン、と疼いて落ち着かない気持ちになる。
と、頼綱が「どんな風になってるか、見せてもらうからね?」って言って。
え?と思っているうちに絆創膏をペリリと剥がされてしまった。
「花々里、お願いがあるんだ」
まだ心臓がバクバク言って落ち着かない私に、頼綱が強請るみたいに声のトーンをやわらげてくる。
彼の方を見られないまま、「おね、がい……?」とつぶやいたら、私の上から頼綱の身体が遠ざかって。
そのままは恥ずかしいとあんなに思っていたくせに、いざ頼綱の温もりが離れたと感じたら途端に後追いしたい衝動に駆られてしまう。
無意識に頼綱を見つめた私に、「シートに後ろ向きに膝立ちしてもらえるかな?」とか。
ん?
これ、今日午前中に鳥飼さんからも後部シートで言われたやつ?
ワンコの性というべきか。
乞われるまま頼綱の指示に大人しく従いながら、彼が鰻屋さんでもしきりに私の足を気にしていたことを思い出す。
「く、靴擦れなら絆創膏貼ってあるし大丈夫だよ?」
鰻屋さんで中途半端にしか言えなかった言葉を全て吐き出したら、聞いているのかいないのか。
無言のままに履いていたパンプスをそっと脱がされて。
踵に頼綱の指先が触れたのが分かった。
鳥飼さんにそうされた時にはこんなに変な気持ちにはならなかったのに、触れているのが頼綱だと意識した途端、下腹部がキュン、と疼いて落ち着かない気持ちになる。
と、頼綱が「どんな風になってるか、見せてもらうからね?」って言って。
え?と思っているうちに絆創膏をペリリと剥がされてしまった。