そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
頼綱が店員さんに声をかけると、いくつかの指輪がジュエリートレイに載せられて運ばれてきて。
その中のひとつを指差した頼綱に、「婚約指輪は雲間から現れる満月を模したというデザインの、コレとかどうかな?」と聞かれた。
頼綱と店員さんに促されるまま、手に取って見させていただいたソレは、台座の部分が雲の切れ間みたいに石の両サイドで透かしになっていて凄く綺麗で。
石が真ん中に1つだけというシンプルさも、私好みだった。
しかもその1石を捕らえた台座が、嵌め込みデザインなのがすごくいいなって思ったの。
私、爪で石を掴むタイプだと、結構あちこちに引っ掛けちゃうおっちょこちょいで。
特に冬なんかセーターの繊維とかを爪によく絡ませるの。
そういう面も含めて、ガチャガチャした私にピッタリの指輪だなって思ったんだけど。
「気に入ったかい?」
目をキラキラさせて、手にした指輪を店内の照明にかざして矯めつ眇めつしていたら、頼綱にそう聞かれてしまった。
その中のひとつを指差した頼綱に、「婚約指輪は雲間から現れる満月を模したというデザインの、コレとかどうかな?」と聞かれた。
頼綱と店員さんに促されるまま、手に取って見させていただいたソレは、台座の部分が雲の切れ間みたいに石の両サイドで透かしになっていて凄く綺麗で。
石が真ん中に1つだけというシンプルさも、私好みだった。
しかもその1石を捕らえた台座が、嵌め込みデザインなのがすごくいいなって思ったの。
私、爪で石を掴むタイプだと、結構あちこちに引っ掛けちゃうおっちょこちょいで。
特に冬なんかセーターの繊維とかを爪によく絡ませるの。
そういう面も含めて、ガチャガチャした私にピッタリの指輪だなって思ったんだけど。
「気に入ったかい?」
目をキラキラさせて、手にした指輪を店内の照明にかざして矯めつ眇めつしていたら、頼綱にそう聞かれてしまった。