そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
「愛してるよ、花々里。僕とずっと一緒にいてくれるかい?」
「ひゃっ」
私はその声に思わず首をすくめて真っ赤になって。
こっ、こっ、こっ、こんなところでそんなっ。
照れ過ぎるあまり固まってしまった私の手から、一旦シンプルなデザインの結婚指輪を取ると、頼綱がそれをリングケースに戻した。
そうして、代わりに望月デザインの婚約指輪をケースから取り出して、私の左手薬指にはめてくれて。
指輪のハマった私の指をそっとなぞりながら、「僕のはキミにつけて欲しいんだがね?」ってじっと見詰めてくるの。
店員さんが真正面に座っていらっしゃるのに頼綱ってばそんなの全然お構いなしみたいに言うから、私ひとりでドギマギしてしまって、余計に恥ずかしい。
「ねぇ花々里。お願い……?」
頼綱のリングを手にしたまま躊躇う私に、お強請りするみたいに頼綱の甘い声音が耳朶を揺らす。
恥ずかしさで潤んだ目になりながら、まるで助けを求めるみたいにチラリと店員さんに視線を投げ掛けたら、ニコッと微笑まれた。
えっと。もしかして……宝石店ではこんなこと、よくあることなのかな?
私が思っているほど、実は大したことではないのかも?
「ひゃっ」
私はその声に思わず首をすくめて真っ赤になって。
こっ、こっ、こっ、こんなところでそんなっ。
照れ過ぎるあまり固まってしまった私の手から、一旦シンプルなデザインの結婚指輪を取ると、頼綱がそれをリングケースに戻した。
そうして、代わりに望月デザインの婚約指輪をケースから取り出して、私の左手薬指にはめてくれて。
指輪のハマった私の指をそっとなぞりながら、「僕のはキミにつけて欲しいんだがね?」ってじっと見詰めてくるの。
店員さんが真正面に座っていらっしゃるのに頼綱ってばそんなの全然お構いなしみたいに言うから、私ひとりでドギマギしてしまって、余計に恥ずかしい。
「ねぇ花々里。お願い……?」
頼綱のリングを手にしたまま躊躇う私に、お強請りするみたいに頼綱の甘い声音が耳朶を揺らす。
恥ずかしさで潤んだ目になりながら、まるで助けを求めるみたいにチラリと店員さんに視線を投げ掛けたら、ニコッと微笑まれた。
えっと。もしかして……宝石店ではこんなこと、よくあることなのかな?
私が思っているほど、実は大したことではないのかも?