そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
***
「ねぇ花々里。このまま婚姻届も提出しに行こうと思うんだけど……どうかな? 実は最初からそのつもりで指輪にも刻んであるんだけどね。――今日は……大安吉日なんだ」
頼綱にじっと見つめられた私は、よく分からないままに小さくコクッとうなずいて。
そうしてゆっくり頼綱の言葉の意味を考えて、やっと得心する。
そっか。
だから今日の日付けが――。
あれは購入日ではなくて、入籍日だったんだ。
そう気が付いた私は、にわかに〝いよいよ頼綱の奥さんになるんだ〟という実感が湧いてきて。
――私、家に帰り着くころには〝御神本 花々里〟になってるの……?
頭の端っこで、冷静な自分がうっとりとそんなことをつぶやいた。
「ねぇ花々里。このまま婚姻届も提出しに行こうと思うんだけど……どうかな? 実は最初からそのつもりで指輪にも刻んであるんだけどね。――今日は……大安吉日なんだ」
頼綱にじっと見つめられた私は、よく分からないままに小さくコクッとうなずいて。
そうしてゆっくり頼綱の言葉の意味を考えて、やっと得心する。
そっか。
だから今日の日付けが――。
あれは購入日ではなくて、入籍日だったんだ。
そう気が付いた私は、にわかに〝いよいよ頼綱の奥さんになるんだ〟という実感が湧いてきて。
――私、家に帰り着くころには〝御神本 花々里〟になってるの……?
頭の端っこで、冷静な自分がうっとりとそんなことをつぶやいた。