そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
「そうだな。俺のタラの芽を味わったその可愛い唇で、ここにキスしてくれるとかどうだろう?」
チョンチョン、と自分の唇を指先で指し示したら、途端花々里が真っ赤になって「そっ、そんなのっ、む、無理に決まってるっ」と大慌てで全否定するんだ。
その全力でフルフルと首を振る仕草が、怯えた小動物みたいで本当に愛しくて。
俺の花々里はなんて初心でオクテなんだろうと微笑ましく思う。
「じゃあどこなら平気なのかな?」
それでも対価をもらうことだけは譲れないんだよ?と言外に含めたら、ソワソワと泣きそうな顔で俺を見つめてきた。
「ほ……」
ややしてポツンと小さくつぶやかれた声に、俺は全神経を傾ける。
「ほ?」
聞き返したと同時、掠めるように花々里の柔らかな唇が頬に触れて。
え?と思った時には「はい、おしまいっ!」とシャッターを降ろされてしまった。
ねぇ、花々里、今ので終わりとか本気で言ってるの?
俺はあまりの電光石火ぶりに一瞬固まって、でもすぐにいいことを思いついてニヤリとする。
チョンチョン、と自分の唇を指先で指し示したら、途端花々里が真っ赤になって「そっ、そんなのっ、む、無理に決まってるっ」と大慌てで全否定するんだ。
その全力でフルフルと首を振る仕草が、怯えた小動物みたいで本当に愛しくて。
俺の花々里はなんて初心でオクテなんだろうと微笑ましく思う。
「じゃあどこなら平気なのかな?」
それでも対価をもらうことだけは譲れないんだよ?と言外に含めたら、ソワソワと泣きそうな顔で俺を見つめてきた。
「ほ……」
ややしてポツンと小さくつぶやかれた声に、俺は全神経を傾ける。
「ほ?」
聞き返したと同時、掠めるように花々里の柔らかな唇が頬に触れて。
え?と思った時には「はい、おしまいっ!」とシャッターを降ろされてしまった。
ねぇ、花々里、今ので終わりとか本気で言ってるの?
俺はあまりの電光石火ぶりに一瞬固まって、でもすぐにいいことを思いついてニヤリとする。