そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
「ねぇ、花々里。俺に当てがわれてる副医院長室を改装して、どちらかが夜勤の時は家族で泊まれるようにしようと思ってるんだけど……どうかな?」
言われて、私は「え?」とつぶやいた。
この子がお腹に来てくれた時、ふたり同時に夜勤に入るようなシフトは組まないと決めた私たちだったけれど、そうすると家族みんなで一緒に過ごせない夜が増えてくるのがネックだとも話していて。
「俺がこの子の名前を縁志にしたのはね、何も伊達や酔狂からじゃないんだよ?」
頼綱にギュッと抱きしめられて、私はこの人と結婚して本当に良かったって心の底から実感させられる。
身をもって家族が離れ離れになることの辛さを知っている頼綱だから。
きっと彼は、誰よりも家族を大切にしてくれるの。
私と頼綱と縁志。
ゆくゆくはもっともっと増えていくかも知れない子供達と一緒に……。
ずっとずっと家族みんなで笑い合っていられるような……そんな家庭が作れたらいいなって思った。
END(2021/09/05)
言われて、私は「え?」とつぶやいた。
この子がお腹に来てくれた時、ふたり同時に夜勤に入るようなシフトは組まないと決めた私たちだったけれど、そうすると家族みんなで一緒に過ごせない夜が増えてくるのがネックだとも話していて。
「俺がこの子の名前を縁志にしたのはね、何も伊達や酔狂からじゃないんだよ?」
頼綱にギュッと抱きしめられて、私はこの人と結婚して本当に良かったって心の底から実感させられる。
身をもって家族が離れ離れになることの辛さを知っている頼綱だから。
きっと彼は、誰よりも家族を大切にしてくれるの。
私と頼綱と縁志。
ゆくゆくはもっともっと増えていくかも知れない子供達と一緒に……。
ずっとずっと家族みんなで笑い合っていられるような……そんな家庭が作れたらいいなって思った。
END(2021/09/05)