そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
***
さっき頼綱が腰掛けていた椅子のところまでくると、労るようにそっと床に降ろされて、私はやっとひと心地つけた。
「じゃ、お願いするよ」
何事もなかったみたいに私にくるりと背中を向けた頼綱から、背中越しに黄色のふわふわしたものを手渡される。
私がいつも使っているスポンジと似ているけれど、どこか違うような?
何より、形が整っていない気がするの。
まるでスカスカの小さな脳みそみたいだと思いながら恐る恐るギュムギュムと握ったら、中からふわふわの泡が出てきてあふれた。
泡の香りは案外シンプルな、それこそ嗅ぎ慣れた石けんの匂いで。
変にフレグランス感の強い外国の香り?がしてこなくてホッとする。
さっき頼綱が腰掛けていた椅子のところまでくると、労るようにそっと床に降ろされて、私はやっとひと心地つけた。
「じゃ、お願いするよ」
何事もなかったみたいに私にくるりと背中を向けた頼綱から、背中越しに黄色のふわふわしたものを手渡される。
私がいつも使っているスポンジと似ているけれど、どこか違うような?
何より、形が整っていない気がするの。
まるでスカスカの小さな脳みそみたいだと思いながら恐る恐るギュムギュムと握ったら、中からふわふわの泡が出てきてあふれた。
泡の香りは案外シンプルな、それこそ嗅ぎ慣れた石けんの匂いで。
変にフレグランス感の強い外国の香り?がしてこなくてホッとする。