大人も純愛します
 次の日、昼迎えに来てくれた。
「車で聞くのは、何がいいんですかね?」
「やっぱり好きな人の好きな曲とか映画とかかな?」
「誰が好きですか?」
「私?ドリミンとかキングとか邦楽系かな?」
「そうなんですね。じゃあ、流します。」
「ありがとう。」

昼ごはんを軽く済ませ、映画を見た。
夜ご飯は私の希望でラーメンを食べた。
「今日の俺どうでした?」
「すごく普通な感じじゃん?
 悪いところないよ。
そのままで、大丈夫だよ。」
「よかった。ありがとうございます。」

「好きな人のどんなとこが好きなの?」
「サバサバしてて、キツそうな雰囲気なのに
 患者さんに嫌われて落ち込んでる時に『笑顔が下手。愛嬌でなんとかなるよ。』って笑ってくれたんですよね。その人はいつも笑顔で、患者さんのアイドルって感じ。」

「へー、いい人なんだね。」

『何か、変にモヤモヤした。焼き餅?
ダメだ。彼には好きな人いるから。』

自宅まで、送ってもらった。
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