政略婚~腹黒御曹司は孤独な婚約者を守りたい~
鍋は大人数の方がいいと私が言うと、壱都さんは樫村さんを夕食に誘った。
新婚のところ悪い気がしますと言いながらも樫村さんは鍋奉行として、活躍を見せてくれた。
「壱都さん。朱加里さんが作ってくれたものに文句言うなんて、いけませんよ」
「鍋に文句は言ってないよ」
「むしろ、お鍋を作っているのは樫村さんですよ……」
白菜を足しながら、キリッとした顔で言われても。
私は材料を切っただけだし。
ただ一点だけ私が謝るべきことがあった。
「部屋のおしゃれ度を下げてしまってすみません」
カセットコンロがここまで似合わない部屋だったなんて。
部屋のインテリアとカセットコンロのちぐはぐさに申し訳なさを感じてしまう。
終わったら、カセットコンロは外からは見えない場所に片付けようと心に決めた。
新婚のところ悪い気がしますと言いながらも樫村さんは鍋奉行として、活躍を見せてくれた。
「壱都さん。朱加里さんが作ってくれたものに文句言うなんて、いけませんよ」
「鍋に文句は言ってないよ」
「むしろ、お鍋を作っているのは樫村さんですよ……」
白菜を足しながら、キリッとした顔で言われても。
私は材料を切っただけだし。
ただ一点だけ私が謝るべきことがあった。
「部屋のおしゃれ度を下げてしまってすみません」
カセットコンロがここまで似合わない部屋だったなんて。
部屋のインテリアとカセットコンロのちぐはぐさに申し訳なさを感じてしまう。
終わったら、カセットコンロは外からは見えない場所に片付けようと心に決めた。