政略婚~腹黒御曹司は孤独な婚約者を守りたい~
白河財閥の王子様
私が井垣の家に引き取られ、しばらくした頃、私も段々家の内情がわかって来た。
お祖父さんには父も敵わないらしく、お伺いをたててから、なんでもやるようにしているようだった。
仕事の話だろうけど、『これでいいですか』『あれはどうですか』と、ずっと話しかけているのでお祖父さんが疲れてしまわないか心配だった。
そして、芙由江さんは金遣いが荒いらしく、よくお祖父さんにお金の無心に来ていた。
宝石やブランドバッグ、洋服にお金を使っているらしい。
紗耶香さんも同じでお金がなくなるとお祖父さんのところにやってくる。
確かにこれじゃ、人間不信にもなる。
「なにか欲しいものはないか」
お祖父さんは私に気遣ってか、そう声をかけてくれたけど、欲しいものはない。
必要なものを買えるだけのお金だけいただいている。
それで十分だった。
「ありませんよ」
「欲のないことだ」
お祖父さんには父も敵わないらしく、お伺いをたててから、なんでもやるようにしているようだった。
仕事の話だろうけど、『これでいいですか』『あれはどうですか』と、ずっと話しかけているのでお祖父さんが疲れてしまわないか心配だった。
そして、芙由江さんは金遣いが荒いらしく、よくお祖父さんにお金の無心に来ていた。
宝石やブランドバッグ、洋服にお金を使っているらしい。
紗耶香さんも同じでお金がなくなるとお祖父さんのところにやってくる。
確かにこれじゃ、人間不信にもなる。
「なにか欲しいものはないか」
お祖父さんは私に気遣ってか、そう声をかけてくれたけど、欲しいものはない。
必要なものを買えるだけのお金だけいただいている。
それで十分だった。
「ありませんよ」
「欲のないことだ」