ご先祖さまの証文のせいで、ホテル王と結婚させられ、ドバイに行きました
早朝、真珠たちはヘリで運ばれてきた朝食を海中に張り出したデッキで食べた。
夢の話を桔平にすると、
「お前、それ、寝る前に見たものと話したことが全部混ざってるだけじゃないか。
オリジナリティがないな。
っていうか、その花から生えてたのが、鯛かマグロだったらどうするつもりなんだ。
食うのか、まさかっ」
とさんざんに言われたが。
でも、何故か桔平はちょっぴり嬉しそうだった。
いや、煮ても焼いても美味しいですよ、鯛もマグロも、と思いながら、レモンのきいたパセリのサラダを食べる。