天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~
第一章
赤い衣
【人間界】
牢から無事脱出した白蘭と紅蓮は街外れの家へと帰ってきた。
「ねえ。ここにいても大丈夫なの?」
「ああ。先ほどでよくわかった。法術は人間にさえ使わなければ多少使っても良いということだ」
何を言っているのかよくわからないが、紅蓮がそういうならば大丈夫なのだろう。
入ると家の中は衛兵に荒らされていた。
「まったく本当にとんでもないわね。勝手なんだから」
一つ一つ手で物を元の位置に戻す白蘭を見て紅蓮は声をかけた。
「白蘭、私に任せろ」
「紅蓮一人に任せていたら日が暮れちゃうわ」
「いいから」
手をひかれ家の外に連れ出される。
どういうこと?と彼を見上げると紅蓮が法術を纏った手を一振りした。
するとバタバタと散乱した物が元の位置に自ら戻っていった。
牢から無事脱出した白蘭と紅蓮は街外れの家へと帰ってきた。
「ねえ。ここにいても大丈夫なの?」
「ああ。先ほどでよくわかった。法術は人間にさえ使わなければ多少使っても良いということだ」
何を言っているのかよくわからないが、紅蓮がそういうならば大丈夫なのだろう。
入ると家の中は衛兵に荒らされていた。
「まったく本当にとんでもないわね。勝手なんだから」
一つ一つ手で物を元の位置に戻す白蘭を見て紅蓮は声をかけた。
「白蘭、私に任せろ」
「紅蓮一人に任せていたら日が暮れちゃうわ」
「いいから」
手をひかれ家の外に連れ出される。
どういうこと?と彼を見上げると紅蓮が法術を纏った手を一振りした。
するとバタバタと散乱した物が元の位置に自ら戻っていった。
< 1 / 258 >