天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~
何も知らないという風に考える紅蓮。
「…演技が上手いわね。そうやって何度も私が騙されるのは楽しかった?」
「白蘭。先ほどから何を言っているんだ?」
「また都合の悪いことは忘れる気?いい加減本性をだしたら?」
白蘭は拳を握りしめ言葉をつづけた。
「あなたは私の気持ちを踏みにじり翼を斬って八咫烏一族の父上を蔑んだ」
「…どういうことだ」
「心にもない言葉に喜ぶ様が愉快だった?身の程も知らず愛されている私を見るのが楽しかった?…たしかに私は馬鹿だった。魔界で騙され人間界でも、あなたを愛した。」
紅蓮は困惑しているようだった。
…それもそうよね。今までの事が全部バレてしまったんだもの。
白蘭は紅蓮をにらみつける。
「あなたの愛は偽りよ」
「違うっ」