天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~
魔帝を助けに行こうと紅蓮は動こうとした。
その時、氷の剣が紅蓮の横を通り過ぎ地面に刺さる。
「…月影」
「お前の相手は私だ」
魔宮の地に足をつけた月影が声をかけた。
月影の登場と共に天界・魔界の兵士がぶつかり合い、黒豹と白豹が牙を向き食い合った。
だが、黒豹族の方が数が少なく押され気味だ。
「朱雀軍!黒豹族を助けろ!」
すぐに朱雀軍が赤い鳥となり黒豹族に加わる。
「朱雀軍か…さすが戦慣れしているだけあるな…」
「月影。次に会った時は戦神としての責務を果たすと言っただろう」
「ああ。覚えている。私とお前は敵同士だ」
紅蓮が炎の剣を月影が氷の剣をそれぞれ構えた。