天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~


「あっ。食事を作ったの。お腹はすいている?」

「ああ」

「良かった。中に入って」


中に入り席につく、懐かしい家の中を月影は見回した。

食卓に並んでいるものは月影の好物ばかりだった。


「どうした?こんなに豪華だなんて」

「今日、月影が帰ってくるって聞いたから」

「そうか」


誰が伝えたのかはわからないが、どうでもいい。

月影はニッコリ笑って食事に手をつけた。

天界の豪華な食べ物の何倍も美味しく感じる。

二人で食事をしていると白蘭が申し訳なさそうに言ってくる。





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