天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~
鳳凰の寵愛
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紅蓮の言う通り何も心配はいらなかった。
魔界の人には受け入れられ、魔気病の薬を飲み、氷輪と兎月も無事に脱出できたと知らせを受けた。
「白蘭」
朝議が終わるとすぐに紅蓮が私に会いに来る。
「もう終わったの?ちゃんと話し合ってきた?」
「話し合ってきたとも」
言いながら抱きしめてくる。と、後ろからゴホンッと咳払いが聞こえた。
「あのー。我々を忘れて、いちゃつかないで貰っていいですか?」
「朱雀!雪梨様!それに香林も!」
久しぶりの三人にすっかり夢中の白蘭。紅蓮はその嫉妬から「っち」と小さく舌打ちをした。
「白蘭…美しくなりましたね。叩いてごめんなさいね」
「いいえ。私がいけないんだもの…叩かれて目が覚めました」
雪梨様が頬を撫でる。
「香林っ」
「白蘭…もう死んじゃったかと思った」
香林と抱擁を交わす。すると香林の首元に傷跡があるのが見えた。
「香林…これ」
「ああ。先の戦でちょっとね」
紅蓮の言う通り何も心配はいらなかった。
魔界の人には受け入れられ、魔気病の薬を飲み、氷輪と兎月も無事に脱出できたと知らせを受けた。
「白蘭」
朝議が終わるとすぐに紅蓮が私に会いに来る。
「もう終わったの?ちゃんと話し合ってきた?」
「話し合ってきたとも」
言いながら抱きしめてくる。と、後ろからゴホンッと咳払いが聞こえた。
「あのー。我々を忘れて、いちゃつかないで貰っていいですか?」
「朱雀!雪梨様!それに香林も!」
久しぶりの三人にすっかり夢中の白蘭。紅蓮はその嫉妬から「っち」と小さく舌打ちをした。
「白蘭…美しくなりましたね。叩いてごめんなさいね」
「いいえ。私がいけないんだもの…叩かれて目が覚めました」
雪梨様が頬を撫でる。
「香林っ」
「白蘭…もう死んじゃったかと思った」
香林と抱擁を交わす。すると香林の首元に傷跡があるのが見えた。
「香林…これ」
「ああ。先の戦でちょっとね」