天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~


婚姻は盛大に行おう。


魔界中の者を招待し三日三晩祭りを行うのだ。


白蘭も私も赤い鳳凰の婚姻衣装に身を包み、最後には灯篭を空にあげよう。


朱雀は真面目に警備にあたり、香林は白蘭の世話を手伝ってくれる。そして雪梨は…嬉しくて泣くかもしれないな。


考えを巡らせると今後が益々楽しみだった。


それにしても朱雀の奴は呼んでも来ないとは…。従者の癖に…。


「帰ったら仕置きが必要だな…。」


しばらく待つも白蘭は来ない。


もう夜になってしまった。


どれだけ月影と話をしているんだ?


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