天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~
朝議の途中で抜け出してきたからだ。
「皆、待たせたな」
「天帝陛下…天女様の様子は?」
「大丈夫だ。突然の事で混乱しているだけだ。心の整理をつければ良くなる」
「そうですか…」
神官たちは天帝の言葉に安堵した。
「では朝議の続きを」
「天帝陛下に報告があります」
「なんだ」
「魔后が死んだという知らせがありました」
月影はすでにしっていたが、わざと怪訝な顔をして聞いた。
「なぜだ?死因は?」
「死因はわかりませんが殺害とのこと。犯人もいまだ捜索中です!」
「そうか…皆の者どう思う?」