天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~


問うとそれぞれ神達は意見を述べた。


「これは好機と言えるでしょう!いまこそ天界と魔界の戦に終止符を打ち、天下統一の時です」

「まだ早い!天女様が戻ったばかりだ!まだ戦の時ではない!」

「民がまた戦で苦しむのか!?」


どちらの意見も半々といったところか…。


「天帝陛下、この件どうなさいますか?」

「…こちらからは戦は仕掛けないのが賢い方法だろう。民が苦しむのは好ましくない。だが魔帝は二千年前に戦を仕掛けてきた前例がある。もし魔界がその気ならば、その時は迎え撃つ」


いつも通りの完璧な返答に皆が頷いた。


魔后の件以外にも数件の問題を簡単に解決し朝議は終わった。


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