天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~
ところが宮はいつもと様子が違い侍女達があたりを見渡していた。
まるで何かを探しているような…。
まさか…。
「何があった?」
気鋭が聞くと侍女達は跪き謝罪した。
「天帝陛下!申し訳ありませんっ。白蘭様のお姿が見当たらないのです」
「なんだと!?…陛下いかがしますか?」
「気鋭、天宮をくまなく探せ」
「はいっ」
気鋭がすぐ捜索に出る。私は侍女に向き直ると聞いた。
「白蘭に変わった様子は…?」
「実は…」
侍女達は朝議前に起こったことを話した。
…会話好きな神達め…余計なことを…。