同期ドクターの不埒な純愛ラプソディ。
窪塚の熱くねっとりとした舌に絡めとられて貪欲に貪られるたびに、電流でも流されたようなゾクゾクとした戦慄が腰元から脊髄を駆け巡る。
あたりに立ち込める、ぴちゃくちゃと艶かしく濡れた音色が鼓膜と心をも打ち振るわす。
堪らず窪塚の胸元のスエットの生地をぎゅっと掴んで堪えしのごうと思っていると、背中に回されていたはずの窪塚の手がつーとファスナーを器用に下ろす感覚がして。
そのときには、エプロンを着けたままのワンピースが首元からハラリとはだけ、純白のシルクのキャミと下着とが露わになっていた。
そうして露わになった素肌の肩口や首筋や鎖骨へと窪塚の熱い舌と唇とが這わされていて、途端に羞恥を覚えた私が思わず「ヤッ」と声を漏らすも。
「メチャクチャ綺麗だから安心しろって。触れるたびに紅く色づいてくのが色っぽくてたまんねー。それに、俺のために選んでくれたんだろ? この可愛い下着も」
抗議の視線を向けた先の窪塚は、やっぱり気にもとめない素振りだ。
この日のために用意した淡いラベンダー色の大人っぽいブラのレース生地に施されている可憐な花々の繊細な刺繍を、ゆっくりと焦らすようにして指でなぞりつつニッコリと微笑んでくる。
「ーーッ!?」
その破壊力満点の微笑にハッと息を呑み、見蕩れている間にも、窪塚の指は動いていて、そのたびに微かに甘い痺れが生じて条件反射で放った否定の言葉も、言い終えないうちに甘い吐息が邪魔をする。
「////……ちがーーんぅ」
羞恥にまみれている私のことを、窪塚は欲情の炎を燻らす熱い眼差しで見据えたまま弱いところばかりに狙いを定め、ブラのレース越しに胸の弱い処ばかりを嬲りつつ、意地の悪い声音で囁きかけてくる。
「そういう意地っ張りなとこも可愛くてたまんねー。触れるたびに身をよじって可愛い声で喘ぐのも色っぽくて堪んねーし。けど、もっともっと苛めて、素直に俺のことを欲しがる鈴が早く見たくて堪んねーよ」
そこまで言うと、苦しげに端正な顔を歪ませた。
どうしたのかと不思議に思っていると、切なげに呻いた窪塚の下半身が衣類越しでも認識できるほどに猛々しい反応を示すと同時。
「想像するだけで……ヤバい」
「ーーあっ……ぃあぁんッ?」
余裕なく言葉を放った窪塚はいきなりブラを無理くりたくし上げ、ふるんと解き放たれた素肌にむしゃぶりついてきた。
当然だが、赤子が母親の胸で戯れているようなそんな可愛らしいものじゃない。
まるで飢えた獣が獲物にでも食らいつくかのような激しい愛撫に、危うく思考が途切れそうになったくらいだ。