同期ドクターの不埒な純愛ラプソディ。
久方ぶりの甘い夜 #2
否、一瞬でも意識が途切れてくれた方が良かったかもしれない。
そうすれば、一時の間でも、羞恥を感じずに済んだのだから。
そう思ってしまうくらい、一ヶ月ぶりの情交に加えて、プロポーズ直後の気持ちの昂りが影響していたのだろう。
窪塚による攻め立てはいつにも増して凶暴さを孕んでいた。
……私がそう感じてしまうのも、久方ぶりだからかもしれないけれど、兎にも角にも、窪塚はこれまで以上のドSっぷりを遺憾なく発揮していたように思う。
飢えた獣のように胸ばかりを嬲り続ける窪塚の容赦ない愛撫に、羞恥と甘すぎる強烈な快感に身悶える私のことを窪塚は見据えて、ジッと熱い視線を注いだままでいる。
あたかも自分の愛撫により腕の中で身悶え乱れに乱れていた私の痴態の一部始終を目に焼き付けるかのように。
窪塚のその様子からは、私の微かな機微さえも逃さないというような徹底した気概がひしひしと伝わってくる。
なんとか視線から逃れたい一心で切れ切れに声を放つも。
「////……やぁ……だッ……み、ないッーーや、ぁあんっ」
窪塚は、欲情にまみれた熱い眼差しを注いだままで、どこか妖艶さと鋭さを思わせる微笑を零すと、いつしか胸を愛撫していたはずの窪塚の右手が下腹部をまさぐっていた。
ワンピースの裾を割って侵入した窪塚の指先は、すぐにお目当ての場所に這わされていて、下着越しに厭らしい手つきで敏感な処を撫で上げる。
その瞬間、ゾクゾクとした戦慄が背筋に走り、下腹部の奥がキューンと切なく疼く感触がして。
ーー一刻も早く触れて欲しい。もっともっと奥深くまでその指で掻き混ぜて欲しい。昂ぶりで一杯突いて満たして欲しい。
心と身体がそう訴えかけてくる。