同期ドクターの不埒な純愛ラプソディ。
「なら、今からたっぷりと、とろっとろに甘やかせてやんねーとなぁ」
窪塚の意のままになってることに、ちょっぴり悔しくて唇を尖らしつつも、どう転んだにせよ、きっと幸せなことには違いないからーーそれも悪くはないか。
頭の片隅で、これからの未来を思い描き、勘案している私の意識に、私のことを宥めようとしてか、窪塚の優しくも甘やかな声音が甘く囁きかけてくる。
「そうやって拗ねたり恥じらったり、どんな鈴も好きだけどさ。俺はやっぱり鈴の笑顔が一番好きだ。いつも笑っててほしいと思ってる。だからさ、機嫌直してくれよ。何でもするからさぁ」
そうして涙の痕からはじまって、顔の色んなところに口づけチュッチュと啄んでくるから、擽ったいったらない。
「あっ、ちょっ……待って。擽ったいからッ」
「じゃあ、こっち」
「ーーんぅ……ンンッ」
窪塚の子供のような可愛いキス攻撃が擽ったくて身をよじっている間に、いつしか再開された窪塚とのとびきり甘やかなキスに酔いしれてるうち、不意にキスが途絶えてしまった。
続けてもらおうと目を見開くと、唇を微かに触れあわせたまま熱い眼差しで見つめてきて、私の下腹部にそっと手を宛てがってきた窪塚が切なげな声音で律儀にお伺いを立ててくる。
「俺、もう限界だわ。鈴の”ここに”挿入《い》れてもいー?」
声音同様に、苦悶に満ちた苦しげな表情で、端正な顔を歪ませている窪塚のことがどうにも愛おしくて堪らない。
「うん、いいよ。私も速く圭のことが欲しい」
愛おしいと想う気持ちが溢れてきてどうしようもなかった私は、最大限に誇張した窪塚自身にそうっと右掌を宛がいながら、心のままに素直に答えてしまうのだった。
途端に窪塚の昂りがなお一層の猛々しさを鼓舞しはじめた、その反応までもがこの上なく愛おしく思えてくる。