同期ドクターの不埒な純愛ラプソディ。
はじまりの夜 #4
暴かれた下肢の中央を圭の熱い呼気がかすめるだけで、ヒクつき熱いものが滴る感触がする。
まるでお預けを食らって涎でも垂らすように。
その様子を圭が指摘し高らかに宣言する。
「そんなに触れて欲しいなら、今からたっぷりと可愛がってやるよ」
「ーーひぃ、ああっ、んんぅーーッ!?」
直後、足の裂け目に躊躇なくむしゃぶりつかれていた。
あたかもずっとお預けを食らっていた飢えた獣がもう我慢ならないというように、牙を穿つ。
それだけじゃない。宣言通りたっぷりと可愛がり始めた。
粒に牙を穿つように甘噛してきたあとは、剥き出しになった核心を指で押し潰すように捏ねくりまわす。
手薄だった泥濘んが処には窄めた熱い舌先を強引に捻じ込み、ナカを掻き乱す。
ナカが収縮しせわしなく蠢き始めた。
その様は、窪塚の指を自ら取り込もうとするかのよう。
その感覚に羞恥が煽られる。
しばらくの間、絶え間なく与えられる強烈な愉悦と羞恥に身体を捩り身悶えていた。
何かに縋っていたくとも圭は足下にいるので、枕に追いすがることしかできないでいる。
どれくらい身悶えていただろうか。
気づけば強烈な愉悦に襲われた私の下肢に、熱く夥しい飛沫が飛び散る感覚がした。
辛うじて意識を保っていたので、こんなところで粗相してしまったことがショックでならない。
さっきまで混濁していた思考が冷静に働くのだ。
これから三日間はこのホテルにお世話になるというのに。
シーツを汚したどころか、きっとマットレスにまで沁みていることだろう。
これじゃ、何をしてこうなったかが一目瞭然だ。
ーーもう嫌だ。恥ずかしすぎる。
ショックの余り、顔から全身真っ赤に紅潮させて、顔を両手で覆い隠し。
「……もう、ヤダ。お嫁に行けない」
無意識にそう零していた。