同期ドクターの不埒な純愛ラプソディ。
匂い立つような妖艶な色香を纏った様に魅入られていると、唇を奪われ、熱烈なキスをお見舞いされた。
「……んぅ……んんッ~~」
くちゅくちゅと水音が響く中、乱れた呼吸と互いの唾液のせいで酸欠になりそうだ。
頭がクラクラとしてきて思考が覚束ない。
いよいよ余裕がないのか、キスを解き悩ましげに呻いた圭の律動が一層の激しさを増す。
「……はぁ……はぁ……ぐ、ぁッ」
強烈な快感が大きな波どころか、津波のように押し寄せる。
そんなタイミングで圭がギリギリまで自身をズルリと引き抜いた。
そうして間髪開けずに、熱く滾った昂りを一気に叩きつけるようにしてバチュンと腰を打ち付け。
「……りんッ……り、ん……りんッ」
余裕なく切羽詰まった声で私の名を幾度も幾度も譫言のように繰り返す。
「んっ……やっ……は、ぁああーーんッ!?」
瞬間、強烈な愉悦の津波に浚われ達した私の膣内で、胴震いする圭が熱く迸る精を放つ。
生き物のようにドクドクと脈動し続ける感触を直に感じつつ、達した私は四肢を痙攣させていた。
互いの結合部は、交じり合った互いの体液が泡だって白濁したもので溢れかえっている。
終わったことを物語っているけど、離れたくない。このままずっとずっと圭とくっついていたいと思ってしまう。
あたかも同じ思いでいるというように、さっきまで胴震いしていた圭に、より一層強い力でぎゅうぎゅうに抱き竦められ。
「鈴、愛してる。死んでも離さない。俺だけのものだ」
圭の情熱的な声を感じつつ、達した余韻とふわふわとした幸せな微睡みの中、いつしか私の意識はゆっくりと途絶えていったのだった。
そうして数十分後、次に意識を取り戻したときにも、私の身体はさも当然のことのように圭の腕によりとっても大事そうに包み込んでくれていて。
「鈴、無理させて悪かった。身体きつくないか?」
いつものように、不安げな表現で謝罪してきた圭により優しく気遣ってもらい。
「ううん。全然、平気。圭とまだまだくっついてたいんだもん」
途端に気を良くしてしまう私は、これまたいつものように、性懲りもなくそう返し、結局は、恐ろしくタフで絶倫の圭のことをその気にさせてしまうのだった。
この調子だと、リゾートホテルに滞在する三日間は昼夜関係なく、ベッドの上で過ごす羽目になりそうだ。
ーーでも新婚ホヤホヤなんだし、それも悪くはないかも。
そう思ってしまう私は、この三年の間、圭のゴッドハンドにより、身も心もスッカリ圭色に染められているに違いない。
圭との甘やかなキスの合間にふとそんなことを思ってしまった私は、
『こら、集中しろ』
とでもいうように、深くて熱い大人のキスを仕掛けてきた圭により、身も心もとろっとろに蕩かされ骨抜きにされることとなったのだった。