私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
「修! なんでいるの!」
「昨日そのまま夜勤だったから今日は午後から休み」
「そ、そうだったの……」
私はきまり悪くなって、目線を宙に彷徨わせる。
修は私の頭をポンと叩くと、
「で、どうするんだ?」
と微笑んで顔を覗き込んでくる。
私はぷい、と別の方向を向いた。
「修には関係ないでしょ」
「関係あるだろ。結婚するんだし」
『結婚』と言う言葉に私はカッとなって、修を睨みつけた。
「あのさ。ほんと結婚とかどういうつもりで言ってるの? 私たち、きっぱり別れたよね。それで帰ってきて、結婚とかそんなことちらつかせたらまた都合よく使えると思った?」
そう言っても修の表情は変わらない。
私はむっとして続けた。
「私、もう修なんか好きじゃない。私は修に寄りかからなくても、私の足だけで立てる! この話だって受けようと思ってる」
私が怒ってそう言ったのに、修は微笑んで、そうか、と言った。