私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~

 気を付けて、多くの人が行き来するのをじっと見つめる。

 何分そうしていたのかわからないけど、ふと病院の方から歩いてくる男女の医者らしいグループが目に入る。
 私はその中の一人が修だと分かって嬉しくなって走り寄った。

「修! 会えてよかった!」

 私がニコニコして言うと、修は少し戸惑った様子で口を開く。

「勝手に来ちゃだめだろ。それに会えなかったらどうする気だ」
「でも会えた」

 にこっと笑うと、修は困ったような顔をする。

(あれ? 本当に困った顔してる……?)

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