私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
「職場どころか住所まで知られているんだから、逃げても逃げられないってわかった?」
脅迫するような、修の声が響く。
「そんなのっ……!」
私が睨みつけると、修は飄々とした様子で続けた。
「俺、くるみの家に一か月ほど住むから」
「へ?」
「まだマンション決まらなくて」
「はい?」
「許可は取ってある。ご両親の」
「だから、何言ってんの……?」
「明日から、ここの大学病院に勤めることになったんだ。よろしく」
修はそう言って笑った。
(なんで⁉ たしか修、ボストンの大学でずっと研究するんじゃ……)
「う、嘘でしょ!」
「嘘じゃない。戻ってきたんだ、日本に」
「そんなの、それでも! 官舎でもなんでも住んだらいいじゃない!」
「やだよ、くるみの家の方が近いし」
「ぜったいいやぁ!」