私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
 そんな私の手を修は掴む。

「くるみ」

 その声が怒っているようで、私は顔があげられなくなる。

 やっぱり私は子どもみたいだ。だから修は『彼女』とも『婚約者』とも紹介してくれないんだ。

 そんな自分が嫌だったけど、修といると自分の感情がコントロールできなくなる。

 修のことが好きで、大好きで。
 修にも同じように私を好きになってほしいって思ってた。

ーーーそんな自分勝手な私に、修が怒るのも無理もない。


 そう思ったとき、修は私を無理やりに振り向かせた。

(怒られるっ……)
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