私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
 ぎゅ、と目を瞑った瞬間。
 唇に軽く触れる感触がする。

 目を開けると、修は私にキスをしていた。
 いつもの、唇を重ねるだけのキス。

 唇が離れた時、私は下を向いた。

「そ、そんなんで絆されないんだからっ」

 私が言うと、修は困ったように笑う。

「なによ」

 私が呟くと、修は、おいで、と手を広げる。

(なによ、なによ、なによ……!)

 睨みつけてみても、修はそのまま私を見ている。
 私は唇を噛むと、結局、その腕の中に飛び込んでいた。
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