私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
13章:女子会
 その日の夕方、終業後に鈴鹿先生と少し話をした。
 正規採用について前向きに考えていること、それから、修とのことだ。

「私、結婚はまだ決まってるわけじゃなくて、あれは猪沢先生が勝手に言いだしたことで……」

 私が言うと、鈴鹿先生は私の肩を叩いて軽快に笑う。

「分かってるわ」
「わかってる……?」
「猪沢くんも心配してたわぁ。マリッジブルーだって」
「そういう類の話じゃないんですけど……」

 っていうか、いつ話したの! 修、変なこと言ってないでしょうね!
 修の言動がすべて不安で仕方ない。

 私が眉を寄せていると、鈴鹿先生は私の顔を見て微笑む。

「でも、くるみちゃんだって、猪沢くんのことちゃんと好きなんでしょ?」
「す、好きって……」

 私が戸惑っていると、

「見てたらわかるわ」

 鈴鹿先生はあっさりと言った。
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