私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
私はこれまで友人が少ない方だった。
なのに修と別れてから、私はさらに誰かと深くかかわるのが怖くなって、周りの人を避けていたように思う。
だから、こうして人の家にお邪魔するなんてこと大人になってから一度もなかったのだ。
強引に女子会を決めた鈴鹿先生の家は大学から2駅先の一軒家だった。
年季は入っているが、広くて丁寧に手入れされているのがよくわかる家だった。
鈴鹿先生は私を押し込むように家の中に入れると、うきうきと冷蔵庫の中から、チーズやら生ハムやら、ビールやらワインやらを次々に取り出す。
母親とほとんど同年代のはずなのに、こうしてウキウキと飲み会の準備をしているところはまるで年下にすら思えるから不思議だ。