私、今度こそあなたに食べられません！ ～戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活～

　そうしているうちにインターホンが鳴る。

「くるみちゃん、出てぇ」
「は、はい」

　玄関まで行って玄関ドアを開けると、私より少し年上であろう綺麗な女性が立っていた。

「初めまして、じゃないわよね？」
「あ、芦屋先生！」

　私は驚いて目の前にいる芦屋美海先生を見つめる。

　芦屋先生は、うちの大学の理学部、そして院の博士課程まで卒業後、そのまま理学部の研究機関に勤務している先生なのだ。

　美しいだけでなく、そのさばさばした性格は、男子学生だけでなく、女子学生にもファンが多い。

　芦屋先生はにこりと微笑むと、「久しぶりねぇ」と言った。

　私は芦屋先生に学生時代にお世話になったことがある。
　専門分野は違うのだけど、学部生時代に研究員のバイトをしたとき、その研究が芦屋先生も入っている研究だったのだ。