私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
修は答えることなく、私の手に自分の手を滑り込ませると、手を握る。そのままもう一度キスすると、舌を口内に這わせてわざと唾液の混ざる音を立てる。そうしているうちに修の手がスカートの中に入り込む。
「ひゃぁんっ! 修、修ってば! だめっ! やだぁっ!」
「俺はくるみがいないとだめだ。1㎜だってだれかに奪われたくない」
なぜ今、そんなことを言うんだ。
こっちがどんな思いで5年間過ごして、そして再会してからの日々を過ごしているのか……心の内を全部開いて彼が傷つけた場所を全部見せつけてやりたかった。
なのにさっきから、修が探っているのは5年前に暴かれた弱い場所。そんな場所に何度も何度も触れてくる。まるであの時の自分に戻れとでも言うように。
「嘘つきぃっ、んっ……や、もうっ……! これ以上はっ……!」
「あの時の記憶、塗り替えるから」
修が耳元で囁く。
「くるみ、愛してる」
私は耳の奥に響くその言葉に息をのんだ。