私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
私が言うと、壮汰さんは苦笑する。
「たぶん今はその時の比じゃないくらいモテてるよ。モテ方も意味合いが全然違うし、女に不自由なんてしないわけ。だからこそ、一人の女に絞るなんて、相当変わった奴でないとしないと思う」
「どういう意味ですか?」
「うーん……つまり、たまたま性欲を発散したくなった時、『近くにいる寄ってくる女なら誰でもいい』って感じ?」
「誰でも……」
意味が分かるような分からないような……。
ただ、女なら誰でもいいとは聞き捨てならない。
私は、思わず眉を寄せる。
私は修のそういう面を、これまで知ろうともしなかったし、見たこともなかった。
だって私にはずっと優しい幼馴染だったのだから……。
そしてそれは知るには今は少し怖いと思ってしまった。