私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
私が壮汰さんを見ると、壮汰さんはまっすぐ私を見つめた。
「くるみちゃんもそのうちの一人なんじゃない?」
「……え?」
「キミもたくさんいる猪沢の女のうちの一人」
壮汰さんは意地悪な目で笑う。
「『も』って……。他にも修は誰かと付き合ってるんですか? 嘘ですよね」
私はゴクリと息をのむ。
「例えばさ、俺ならね。本当にくるみちゃん一人に絞ったなら、キミをボストンに連れて行く。喜んでくるみちゃんの人生に責任取るよ? 『本当に愛してる』ならね」
私が言葉に詰まっていると、壮汰さんはスマホを出して微笑む。
「何かあれば、いつでも連絡頂戴。連絡先、交換しとこ?」
「あ……はい」
私も自分のスマホを出して、連絡先を交換した。
そうしながらも、私はこれまでひそかに準備してきたこと、それを今夜、修に告げてみようと決めていた。
「どうしたの? 俺の話、信じられない?」
「ちがうんです。実は私、今日……」