私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
家に帰って食事の準備をしていると、修が帰ってくる。
「おかえり」
料理をしていたので声だけで言うと、そのまま黙って修がキッチンにやってきた。
「どうしたの?」
「くるみ、俺に隠していることがあるよな」
修が低い声で言って……
思わずびくりと身体が跳ねる。
「え……っと?」
もしかして、壮汰さんの事だろうか。いや、それは大丈夫だろう。
だとしたら思い当たることは一つだ……。
今夜、修に話そうって思ってたこと。
そう思ったところで、修はぴらりと私に紙を見せる。
―――それは、私の『退学届け』だった。