私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
―――本当にくるみちゃん一人に絞るなら、キミをボストンに連れて行く。喜んでくるみちゃんの人生に責任取るよ? 『本当に愛してる』ならね。
壮汰さんの言ってたことが頭をよぎる。
「修は私の事、本当に好きなの? 好きなら置いていったりしない。近くにいてほしいって思うでしょ!」
「くるみ!」
「私どう言われたって、修と一緒にいたい。離れたくない!」
私が叫んだ時、キッチンカウンターに置いていた私のスマホが音を立てた。
スマホの画面には『壮汰さん』と出ている。
「壮汰って……」
「壮汰さんに偶然会って……。壮汰さんにも修についていきたいって話した。退学届のことも話して……壮汰さんは応援してくれるって言ってた」
私が言うと、修は唇をかんで、自分の右手を握り締めた。
「なんでアイツがここで出てくるんだよ……」