私、今度こそあなたに食べられません! ~戻ってきた俺様幼馴染ドクターと危ない同棲生活~
(でもこのままじゃ本当にまた懐柔されかねない……)
私はクローゼットの中からビニールテープを取り出し、床にそれを貼りだした。
「なんだこれは……?」
「私と修の境界線。ここよりこっちは入らないで」
「はいはい」
そう言ったくせに……
次の瞬間には、もう私の方へひょいっと入ってきた。
「あぁ! もう入った!」
「面倒だな、これ。いらないだろ」
「いる、ぜったいいる!」
精神的平和のためにも間違いなくいるのだ。